Nell Sound

音楽、弦楽器製作など発信していきます


CATEGORY:

  • チェロ駒の足削り

    チェロ駒の足削り

    チェロ駒ですが、以前厚さは整えていたので足の削りをしました。この作業で多少楽器表面が傷付くので、ニス塗りが仕上がる前にやっておきます。 先にチェロ内部には魂柱を立てておきます。これで表板のアーチが多少膨らんで実使用でのカーブになります。そして写真の通り台車のような治具を駒に付けて、間には紙ヤスリや印を付けたフィルムを挟んでゴロゴロと往復運動させて削ります。 去年ヴァイオリンでやった時は短時間でうまくいったのですが、チェロの駒となると意外と難しかったです…。これ以上削れないとこまでやって一応できました。今一歩な感じですが今回はこれで進めます。 Continue reading

  • BBO 第6回定期演奏会

    BBO 第6回定期演奏会

    来週末こちらの演奏会に参加しますのでご興味のある方どうぞ! ●BBO 第6回定期演奏会 2024年1月20日(土)13時開場 13時30分開演 横浜市南公会堂 入場無料 歌劇「フィデリオ」序曲/ベートーヴェン 交響曲第4番/ベートーヴェン 交響曲第4番/ブラームス 指揮:市原雄亮 https://bborchinfo.wixsite.com/bborch Continue reading

  • 令和6年の初詣

    あけましておめでとうございます。 今年も埼玉での初詣は調(つき)神社へ。狛兎で有名なので卯年だった去年に比べたらだいぶ空いてたと思います。ここでのおみくじは半凶…。半年だけ凶だと思えば良いか。 都内での初詣はいつもの神田明神へ。こちらでのおみくじは吉で割と良いことが書かれてました。何となく、今年はうまくいきそうな予感がします。 Continue reading

  • キットチェロのニス塗り状況とペグ・ナット下ごしらえ

    キットチェロのニス塗り状況とペグ・ナット下ごしらえ

    キットチェロ製作の方です。ニス塗りでほぼ1年費やしましたがもう少しで仕上がりそうです💧 その前に一旦ペグの下ごしらえです。ペグシェーパーで削ってやや細くしました。さらに紙ヤスリと布ヤスリで1000番→2000番→3000番→4000番とだんだん目を細くして嵌合部を滑らかにしました。あと指板上部の弦の台座となるナットも元々はやや大きめなので、今回の本体に合う形状にヤスリで少し削りました。 Continue reading

  • かまいしの第九 final concert 終演

    かまいしの第九 final concert 終演

    12月17日、岩手の釜石で演奏してきました。釜石で1978年から続いてきた第九コンサートですが、今回が最後でした。 ベートーヴェン 交響曲第九番という曲は僕は弾くのは今回で5回目位だったのですが何度弾いても難しくて今回も苦戦したのですが、でも練習の度にちょっとずつ進歩はあって、本番では皆凄い集中力を発揮して熱演になったと思います。地元や各地の演奏者も参加して、復興を願う「明日を」と「群青」という曲もじーんとする演奏でした。また去年釜石で演奏した時の指揮者、山﨑さんもご病気ながら車椅子で登壇され、それもあって涙の出る終演でした。 私は岩手の二戸で育ちましたが、釜石までは電車でも車でも3時間位の距離なので、高校の時に家族旅行で1回行った程度で特別何か縁のある地域ではありませんでした。ただその時は釜石祭りを観たり、釜石大観音でのおみくじでは大吉が出てその後は良い一年になったりで、何か印象に残ってたんです。今回、長年の縁が繋がってこの釜石の伝統イベントに貢献できて本当に良かったです。また釜石や岩手のどこかで弾ける機会ができればいいな。 当日は県内テレビ各局や新聞社も取材に来ていていろいろニュースは出ているのですが、その中からテレビいわてのニュース映像を。 ・テレビいわてのニュース映像https://news.tvi.jp/news1176wdwujuqhk7xwa2u.html Continue reading

  • ヴァイオリン製作10(裏板の接ぎ合わせ面の平面出し)

    ヴァイオリン製作10(裏板の接ぎ合わせ面の平面出し)

    裏板接ぎ合わせのための、接着面の平面出しをつめていきます。この作業、何だかんだで20時間位かかりました。。。これ、ある程度本格的な木工作業したことがある人でないと分からないかもしれませんが、正確な平面や直角となるように削るのってかなり難しい作業なんです。特にこの接ぎ合わせは僅かでも凸凹があるとニカワでの接着ができなくなってしまいます。 工房では電動手押しカンナで概ね平面が出てたのであとはヤスリやスクレーパーでより精度の高い平面にしようとしたのですが、私の持ってる道具がいまいちだったというのもあり逆に凸凹に…。 であれば通常のカンナでやり直そうと思い、固定のための万力を1台買い足し、カンナ刃を研ぎ直し、木も湿度変化で歪んできて修正、それでも微細な凸凹はなかなか無くならず微妙な力の入れ具合などμm単位での試行錯誤、など一進一退を繰り返してたらマージン分の5mmが次第に無くなっていき…。ですがどうにかギリギリで精度を上げることができました。 精度良く平面にすると、2枚板の合わせ目が全く分からないくらいピッタリ合います。今回、今持てる技術ではこれがMAX!というくらい根詰めたつもりで、先生からも合格点をいただけました。次回はついにニカワをつけて接着です。 Continue reading

  • 第44回 かまいしの第九 final concert

    第44回 かまいしの第九 final concert

    チラシの通り、12月17日に岩手の釜石でベートーヴェンの第九などを演奏することになりました。立川で活動するムジカ・プロムナードと、釜石現地等の奏者との共演です。釜石では1978年から長年に渡って第九演奏が催されてきましたが今回が最後となります。 いろいろと縁が重なって今回の演奏に参加できることを嬉しく思います。もし近隣でお知り合いのいる方、ぜひご案内ください。 ・釜石市民ホールTETTO イベントページhttps://tetto-kamaishi.jp/event/5253 Continue reading

  • タツノヤ商会のViolin Expo 2023

    タツノヤ商会のViolin Expo 2023

    タツノヤ商会(WE LOVE MISIC)のViolin Expo 2023行ってきました。チェロもバイオリンも良い音の楽器を体感できて良かったです。珍しい楽器もあって参考になりました☆明日12月9日まで! https://coubic.com/violinexpohttps://www.we-love-music.co.jp/ Continue reading

  • ヴァイオリン製作9(裏板製作下準備)

    ヴァイオリン製作9(裏板製作下準備)

    裏板の製作に取り掛かります。ヴァイオリンの裏板・表板は多くは1枚板ではなく2枚を接(は)ぎ合わせています。その方がシンメトリーになって美しいからというのと、1枚板だとその分太い幹の木が必要となるからです。ただこの接ぎ合わせという作業は非常に精度の高い技術が要求されるため、初心者にとって難関作業の一つです。 下記の写真1枚目は春に篠崎ヴァイオリン工房に木材を買いに行った時のものです。裏板は元々台形の状態で売られているのですが、センターで真っ二つにしてもらいました。それを接ぎ合わせるのでシンメトリーになるわけです。 まずは板にヴァイオリンの形を描いて、余裕を持った一回り大きい直線を引きました。そしてバンドソーでその直線に沿ってカット。そして電動手押しカンナで側面を削ることで、比較的精度良く平面にすることができます(元来は通常のカンナのみで削るので、どこまで機械を使うかというのは議論がありますが)。しかしこれでも不十分なので、カンナ・ヤスリ・スクレーパーなどで整えていきます。これがとにかく時間がかかった…。それについてはまた次回。 Continue reading

  • ヴァイオリン製作8(裏の縁整えと、Cバウツの角の整形)

    ヴァイオリン製作8(裏の縁整えと、Cバウツの角の整形)

    ライニングは無事付いていたので、飛び出た部分をカンナや紙やすりで削り、ブロックと同じ高さにします。 またCバウツの4つの角の部分を整えます。余分な先端をカットしますが、それだけでは板の合わせ目が筋となって露出しているので、それが消えるように余分な部分を削ります。 これで内型の裏の方はできあがりました。並行して裏板の作製もしていましたので、次回からはそれについて。 Continue reading

About Me

Nell

首都圏のクラシックオケ・サブカルオケなどに出没しているチェロ弾きです。
カーオーディオ・カーナビメーカーのエンジニア→ITエンジニア→ヴァイオリン・チェロ製作見習い→宇宙関係エンジニア。
I’m an amateur cellist. I play in orchestras in the metropolitan area. Apprentice violin and cello maker.

Category

May 2024
M T W T F S S
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Verified by MonsterInsights
inserted by FC2 system